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とびら

長かったような、あっという間だったような10ヶ月半。
もう この景色や空気を感じるのも最後かと思うと
やっぱり泣きそうになります。

デンマークでも日本でも身近に何事もなく、こうしてかけがえのない1年間を
過ごすことができたことは、奇跡のようなこと。
昨年でも 来年でも私は来ることができませんでした。
ただただ感謝!

”日本に残る!”と強い意志で決意した息子。
何事もなかったかのように「1年、早い!」というのですが、
自分で考え、決断しなければならない場面がきっとあったはず。
自分の人生を自分で生きる!
たのもしく育ったかな~。

デンマークでホイスコーレで生活した娘。
EU以外の国から来ている、年齢も様々な人との生活の中で
楽しいだけではなく自分のアイデンティティーを揺るがされ、
落ち込む日もあったようです。
でも、それぞれの国の事情を背負って
デンマークにきている人たちとの関わりは、
娘の世界ぐんと広げてくれたのでしょう。
言葉以上に見ない経験が、今後生かされることでしょう。
少し大人になったな~と思います。

学生として学んだ夫の授業内容は興味深くおもしろい。
でも、デンマークの生活そのものの経験は、
もっと影響を及ぼしていたのではないかと思います。
日本の追われるような生活、ふと気がつくと仕事でしか人生の充実がないかのように感じ、
追い込まれてしまうこともあるでしょう。
でも、人生を楽しむ人たちとの出会いが、
これからの人生をもっと豊かにしてれるのではないかと思います。
私は、夫にとってこれが一番の収穫のような気が…(すみません!)

日本にいて1年間私たちの生活のために、毎日祈り
優先して時間や心を費やして 協力しながら支えてくれた家族。
私たちは、どんなに安心して生活できたことでしょう。
いつも控えめで、裏方で支えてくれた両親、
息子が寂しくないようにと いろいろと関わってくれた弟や妹。
きっと見えないところで もっともっと助けられているのでしょうね。
本当に心から感謝!

また、家族のように関わってくれた友人、知人。
いろいろなときにタイムリーにメールをくれてありがとう。
そして、息子もわが子のように仲間にいれてくれて
本人も多くの人たちの支えと愛を感じてくれたことでしょう。
本当にありがとう!

日本では ”何かしなくちゃ!”といつも思っているのに
私は、ここでは受け身の生活でした。
普通にやってきた日常生活も 助けがなければ始められません。
それは”できない私”を自覚することでもありました。

”できない私”のおかげで、私の周りには小さな小さな出来事の中にも
あふれるほどの恵みや愛,感謝があることを感じることができました。
”できる”と錯覚していたときには、見えていなかったのでしょうね。
生きていること、生かされていることは、ただ”ありがとう”って
いいながら生きることかもしれない…と。

自分の立ち位置が変わると 見える景色がこんなにも
変わるのですね。

私信のようなブログでしたが、読んでいるよ!と言ってくださり
何とか続けることができました。ありがとう!

いよいよ扉をしめて出発です。
でも、デンマークの空気がいつもで心の中にはいってくるように
心の扉はあけていようと思います。

日本で待っているみなさんと、何か少しでもおわかちできることを
楽しみに帰ります。
本当にただただ感謝!
ありがとうございました。





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